小村田の家は、安心・安全な生活ができる環境を提供致します。
自分の未来を選び取る力を育んでください。
あなたに関心を持ち応援する大人がいます。

コンセプト

KOMURADA’S HOME CONCEPT

社会的養護が必要な子どもが、将来のビジョンを描くために
キャリア教育の重要性を広め退所後も見守り支援を行います。

外観

温かな空間を提供し、プライベート空間では自由に過ごせます。

自立援助ホームに
ついて

ABOUT YOUTH INDEPENDENT ASSISTANCE HOMES

自立援助ホームとは

「自立援助ホーム」とは、なんらかの理由で家庭にいられなくなり、働かざるを得なくなった原則として15歳から20歳まで(状況によって22歳まで)の子どもたちに暮らしの場を与える施設です。

「働かざるを得なくなった」という意味は、本人に十分な意欲と能力が備わっているか否かにかかわらず、家族も含め他の援助を受けることができない状況で「自立」を強いられた状況を指します。しかしほとんどの場合、15歳の義務教育終了時点で施設や家庭から出て働かなければならない子どもたちは、意欲や能力の面で十分一人で生活できる状況にあるとは言いがたいのが現状です。

それにもかかわらず、「自立」させられた場合、職場や生活場面でも困難をかかえ、社会適応ができません。そのような子どもたちに対し、社会的援助が必要だと感じた関係者のボランティア活動によって創設されたのが、現在の「自立援助ホーム」の始まりです。

目的

生き生きと生活できる場、安心して生活できる場を提供し、大人との信頼関係を通して社会で生き抜く力を身に付け、子どもたちが経済的にも精神的にも自立できるように援助する事を目的としています。

法的位置づけ

児童福祉法第6条の3、児童福祉法第33条の6「児童自立生活援助事業」として第2種社会福祉事業に位置付けられます。

援助方法

ホームに来る子どもたちの多くは被虐待の子どもたちであり、ネグレクトされた子どもたちです。心の奥底に人間不信を、大人への不信を抱えた子どもたちが、施設での集団生活にはなかなか適応できずにそのまま社会に飛び出て失敗し、ホームにやってきます。

こうした子どもたちの受入れが、場としても、支援の方法としてもほとんどないというのが現状です。この子どもたちに必要なのは指導でも、お世話でも、管理でもありません。

自立援助ホームでは、先ずはそのままの姿(何もやろうとしない、意欲をもてない、良いとは言えない目標しかもてないといろいろありますが)を認め、受け入れることから始まります。そして、やる気になるのを、意欲的になるのを、ある程度認識し、目標がもてるようになるのを待ちます。何度かは失敗するであろうことを予測しながらも、彼らが選び、決断するまで待ちます。そして、彼らが決断したことを尊重します。私たちには良くないな、上手くいかないなと解っていても彼らが決断したことを尊重します。

当然、上手くいかないことや、躓くことがでてきます。しかし、人は失敗したり誤った体験をしながら成長していきます。その権利は彼らにもあるのです。そのことがキチッと保障されていることが大切です。ありのままを認め、本人の主体性が生じるのを待ち、出てきた決断を尊重し、失敗することを保障する、というのは「主体性の保障」です。

自立援助ホームは「自立」を「子どもたちが何でも一人でできるようになること」とは捉えていません。「自分でやろうとすること」「自分でやろうという意欲をもちながら人と関わって、人に助けを求めていけるようになること」と考えます。そのためには、この「主体性の保障」は不可欠な援助方法です。

心の奥底に人間不信を、大人への不信を深く抱えた子どもたちにとっては、在りのままの自分を無条件で受け入れてくれる大人に出会うこと、数少ない経験からでてくる主体性の小さな芽がどんなに稚拙であっても踏みにじらずに育ててくれる大人に出会うことが大切なのです。

自分では自分自身をなかなか抑制できないところまでいってしまっている子どもたちも多くいます。夜遊びがしたくて帰ってこない子、寂しさに耐え切れず異性との繋がりを強く求める子、非行をして再び家庭裁判所に繋がってしまう子、少年院に入ってしまう子といろいろですが、それでもなお、彼らが選び決断した結果なら援助を続けます。彼らから関係を断ち切らない限り、ホームを出た後、何年でも援助が続きます。

必要性

最近、とみに青少年の非行・犯罪が紙上を賑わしています。よく見てみますと、この子どもたちの多くがやはり被虐待の子どもたちであり、ネグレクトされた子どもたちです。思春期の真っ只中にいて危い行動を起こしている子どもたち。この子どもたちを受け入れる施設がほとんどありません。働くしかないのです。

管理と指導が厳しくならざるを得ないところではこの子どもたちの回復はなかなか難しい。しかし、かなり困難性を抱えている子どもでも、一人ひとりの個性が認められ、自分で選び、決断をし、遂行し、失敗した時には戻れる安定基地がありさえすれば、少しずつでも前に進むことができるのです。自立援助ホームの特異性と存在意義はそこにあります。

児童福祉施設は年齢的には乳児から20歳までと一応は受入れ態勢ができているように思えます。しかし種別となるとまだまだ十分ではなく、知的ボーダーラインにある子ども、働く子どもの受け入れ先はほとんどありません。もっと細かに分類し、困難な中に生きている子どもたち一人ひとりが育てられ、癒され、援助を受けることのできる体勢がまだまだ必要と思われます。

あなたの気持ちに寄り添う大人が
大切なこれからを応援します

代表理事 田中 玉美